(祝!)第17話 地域に根ざした新店主求む! 伏見で70年以上続いた元お食事処
こちらの家主さんは、素敵なマッチングを完了されました!
次の貸し出しは2017年4月頃となります。
今回の家主さんは明治時代に呉服屋さんだったお家を引き継ぎ、
生まれてからずっとこのお家で深草の地域と人を見続けてきた林戸さんです。
京都市伏見区にある深草商店街。
近くには龍谷大学や京都聖母学院小学校があり、伏見稲荷大社へも徒歩圏内の場所で、
時間の流れがゆったりしているように感じる住宅街にある商店街です。
定食屋さん、お茶屋さん、酒屋さん、魚屋さん、バイク屋さんと家族経営のお店が並んでいます。
今回、物語の舞台となる物件はこちらの元お食事処の店舗です。
林戸さんのおじいさまが初代店主に貸されてから親子2代に渡ってなんと70年以上経営されてきました。
昨年に店仕舞いされ、今回次の担い手を募集されています。
「家族でお店を70年以上続けるってどんな感じだろう?」
駆け出しの事業者である僕にとって70年続くお店や仕事をされてきた方は
ただただ感服するばかりです。
大きな町家も残るこの一帯、
店舗のとなりは龍谷大学の町家キャンパスとなっていて、
ときおり学生さんや大学の先生が利用しています。
お店の守り神、鐘馗(しょうき)さんは今も現役でお店の玄関に構えています。
※鐘馗(しょうき)とは中国の神様で魔除けの効果があるとされていて、
京町家など古い住居や店舗の玄関の上部に備え付けられています。
大衆食堂の入り口横でよく目にする、メニューのサンプルやお寿司やおはぎが陳列されている棚もそのままです。
店内に入ってすぐ左手には、お寿司を販売するお店特有のカウンタースペースもばっちり残っています。
奥に厨房スペースがあるにもかかわらずこちらのカウンター内でも
防水性のある床と壁、給排水があり、飲食店営業許可が取りやすいため、
奥の広い厨房で食品加工や製造をすることも、
手前のカウンターを活かしたショップのように使うこともできそうです。
お店の中は手前に客席だったスペースが、
奥には客席と同じくらいの広さの厨房スペースが並んでいます。
手前の襖をあけると4畳ほどの座敷スペースもあります。
お子さん連れでもゆっくり出来るお店だったんでしょうね。
奥の厨房スペースは飲食店を小さく始めるには十分すぎる大きさです。
調理・食品加工にはぴったりの長めの土間排水がありました。
秘密の階段を使って2階に登ると屋根裏部屋、と思いきや広めの部屋が出てきました。
ちゃんと整備して使うと住めるくらいのお部屋です。
もちろん、物置としても使える広さなので在庫なども多く収納できます。
前店主さんが貼っていたカレンダー。
“京都麺類組合”が作成した昭和61年当時のものが貼られています。
厨房の奥には中庭があり、立派な灯篭がありました。
整備すると趣があるお庭がつくれそうです。
お庭の向こうには離れがあって、4畳半の和室があります。
こちらも一人で住むにはちょうどいい広さです。
なお、シャワーやお風呂はないので、
近くの銭湯の利用かシャワーブースをつけると住むことができます。
最後に林戸さんにここのエリアのことや、
どんな人に入って欲しいか聞きました。
「昔から住んでいる方や商売を続けられてきた方が多い一方で、
マンションには学生さんが多く住まわれている地域なんです。
最近は若い方が一軒家に引っ越してこられたところもあります。
住宅が多く”暮らし”が中心の地域なので、
個人的にはコーヒーショップなどこのエリアの方々の暮らしに溶け込んでくださる
お店が入ってくだされば嬉しいですね。
昔は町内会の面々で潮干狩りや保津川下りを楽しみに出かけていました。
今は遠出は出来ないですが、新年会や地蔵盆、お千度詣りなどの町内の行事も行っています。
新しい店主さんには町内や商店街に関わりながら新しい風を入れていただきたいです。」
そう語ってくださる林戸さんは庭で野菜を育てるのが楽しみなのだそうです。
こんな家主さんの元でこの地域を盛り上げてくださる新店主さん募集中。
業種は問わず気軽に問い合わせてみてください。
(ライター:株式会社めい 扇沢)
こんな人にオススメ | ショーウィンドウやスタジオを使いたい人 |
建物の詳細 | 宿不可 |
間取り | 5部屋+暗室 |
広さ | 不明 |
初期費用(うち返金) | 20万円(うち20万円保証金扱い) |
月使用料 | 10万円 |
所在地 | 東山区 |
DIYレベル | ★★☆☆☆ |