第11話 新たな販売場所と固定の拠点を。旅する移動式タコス屋さん


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どこの国の料理がお好きですか?やっぱり日本食?それとも中華、フレンチ、イタリアンなど。

多数の各国料理がある中で、世界中から高い評価を受け、多くの方から愛されているにも関わらず

日本では、なぜかあまり知られていないという、国の料理があることをご存知でしょうか。

 

タコスといえば、ピンとくる人もいるかもしれません。そう、それは「メキシコ料理」です。

今回紹介したいのは、そんなメキシコの料理や文化に惹かれ、その魅力を届ける伝道師として

タコス屋の移動販売を営む ELCALAVERA(エルカラベラ)オーナー 西田 将伸(にしだ まさのぶ)さんです。

 

西田さんは、活動の幅を広げるべく、移動販売の新たな場として駐車場や空き地の一部を借りること、

さらには、少し先の展望として、拠点となるキッチン付きの固定店舗を構えることも検討しています。

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移動販売のメキシコ料理のタコス屋 ELCALAVERA(エルカラベラ)とは

ではまず、西田さんが営まれる移動販売のお店を覗いてみましょう。

タコスをはじめ、ナチョスやワカモレなど、お皿一枚に乗るサイズで包んで食べやすい

メキシコ料理のカジュアルフード。それらを移動式で販売するお店、ELCALAVERA。

赤と白のオシャレな車を目印に、京都を舞台として、3年前から活動を開始しています。

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生地は、香ばしさを味わってもらおうと、トウモロコシ100%というこだわり。

注文が入ってから、車の中の鉄板を使って、目の前で生地をクレープ状に焼き上げます。

ELCALAVERAのように、生地を一からつくって、その場で焼き上げるお店は珍しいようです。

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メキシコ料理に詳しくなくても、目の前にいる西田さんにメニューについて質問をすると

「タコスは生地が柔らかめで、トスターダスはパリッとした固め、これは・・・」とわかりやすく教えてくれます。

生地を選んだら、日替わりで常備約6種類ある具材から、好みのものを1つ選択します。

生ハムとアボカド、豚のトロ煮、鶏とインゲン豆のスパイス焼など、様々なオリジナル具材たち。

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さらに、食べる時には、これまた手作りのこだわりサルサをお好みで加えながら。

ピリッとした辛さやマイルドな辛さが、美味しさを引き立てて、もう癖になりそうです。

移動式販売を中心に、依頼があれば、ケータリングやイベントでの出店など

各方面へとフットワーク軽く、活動を広げています。

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西田さんがメキシコ料理に惹かれた理由

アウトドアが好きで、バックパックを担いで各国へ一人旅もしていたという西田さん。

偶然募集の告知を見つけたことをきっかけに、京都のメキシコ料理屋で10年間働いていたそうです。

働きながら自身でメキシコ料理の勉強を進め、実際メキシコを訪れることもありました。

 

知れば知るほど、メキシコ料理にも、国の文化にも魅了されていき

逆境さえも楽しみながら乗り越えようとする、陽気で力強い国民性にも惹かれていきました。

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「メキシコの本質的な魅力を、食文化を介して、日本の人々に届けたい」そんな想いから

“待ち”ではなく”攻め”として、移動式というスタイルで、独立して運営をはじめました。

 

「タコスは、現地では家庭料理として親しまれているものなんです。

だから、飾らず合理的で、健康的でありながら毎日食べたくなる美味しさを持っています。

高級料理ではありませんが、掘り下げてちゃんと見れば、とてもよく出来た料理なんですよ。」

 

新たな販売場所と固定の拠点を求めて

他国の文化を上手に受け入れ、融合して日本らしさを高める、そんな京都だからこそ

西田さんのような、他文化の学ぶべきエッセンスを地域に注いでくださる存在が重要なのではないでしょうか。

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移動販売の新たな場として、駐車場や空き地の一部をお貸しくださる地主の方や

固定の拠点として、キッチン付き店舗を構えることができる物件をお貸しくださる家主の方、

西田さんの想いに共感いただけるようでしたら、ぜひ一度京都物語商店までお声掛けください。

ご一緒に、京都から世界に繋がる、新たな文化を発信していきましょう。

(ライター:FootPrints 前田 有佳利