第15話 サブカルチャーの町に佇む、築54年の歴史刻む「いづつ荘」


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京都左京区にある一乗寺エリアと聞いて、どんな印象を思い浮かべますか?

多くの大学生が行き交うまち、ラーメン激戦区、京都のサブカルチャーを築く文化的なイメージなど。

まちのことへ想いを馳せながら「一度住んでみたい」または「事務所を構えてみたい」と

拠点の候補地として検討したことがあるというひとも、きっと少なくないでしょう。

 

このエリアに、40年間フォトグラファーを仕事とする男性が、大家さんとしてお持ちの物件があります。

一乗寺駅から歩いてすぐ、築54年の二階建て、六畳一間の全14室で構成されるアパート。

名前を「いづつ荘」といいます。今回ご紹介させていただくのは「いづつ荘」の現在空室になっている3室。

一階の101号室・105号室、そして二階の207号室です。

 

一乗寺駅から、まちの風景を眺めつつ「いづつ荘」へ

では、まちを眺めながら「いづつ荘」へ向かってみましょう。

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一乗寺駅に到着。懐かしい味わいある駅舎。このまちのこういう雰囲気が好きという方も多いのでは。

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「いづつ荘」の近くには、魅力的な選書で有名な、本を中心としたセレクトショップ「恵文社」もあります。

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少し住宅街の方へ入っていくと、広い公園が見えてきます。

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公園近くの通りを折れると、マンションやアパートが点在する景色に出会います。

よく見ると「○○荘」と書いている建物が多く、寮のように住む大学生の姿もちらほら見受けられます。

そんな中に佇む二階建てのアパート。こちらが「いづつ荘」です。

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正面にはバイクや自転車、車も停められるほどのスペースがあります。

車は多くは停められないので、搬入搬送など一時的な停車で使用するのが望ましいですね。

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現在「いづつ荘」を借りているひとは、どんなひと?どんな使い方をしているの?

最近は、台所・トイレ・押入の付いた「六畳一間」というコンパクトなお部屋は珍しくなりましたが

「いづつ荘」が建てられた昭和30年頃は、一般的な間取りだったといいます。

 

現在の入居者は、10年以上住んでいる年配の方や、将来の目標に向けて

資金を貯蓄するため住居費用を抑えたいと考えている働き始めたばかりの若い男性など。

住居として使用されているお部屋は、現在7室あります。

 

住居以外としても使用されており、例えば、自宅に収納しきれない本を保管する書庫にしていたり

フォトグラファーである大家さんもカメラ機材の物置として一室を使用していたりします。

他にも、出版関係のひとが職住の場として一階を出版物発送の部屋、二階を住まいとして

二室借りているケースなどもあるようです。では一階から見ていきましょう。

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一階で空きになっているのは二室。まずは105号室を覗いてみましょう。

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畳の六畳。内装のリフォームなどは各自の費用負担であれば好きなようにして問題ないとのこと。

リフォームの際に騒音が予想される場合は、事前に他の入居者に一言声を掛けてから進めましょう。

このお部屋は、ガラス戸は古いままなのですが、畳や壁、押入などはすでにリフォームされていました。

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ガラス戸を開けると、右手には洗面台、左手には和式のトイレがあります。

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ちなみに、一階の廊下をそのまま奥に進むと、裏庭もあります。

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では続いて、二階へあがって、207号室を覗いてみましょう。

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一階のもうひとつの空室101号室は、今からご紹介する207号室と内装が近いようですので

101号室もこんな感じかな?と思いながら、ここからの紹介をご覧いただけましたら幸いです。

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どのお部屋もつくりはほとんど同じなのですが、こちらは畳の上に木の板を敷いています。

倉庫として使用される場合を想定して、畳が痛まないようにと一度敷いたもの。

これも借り手の好みで、畳に戻したり、DIYでフローリングにしたり、自由にして良いそうです。

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築年数から雨漏りなどがあってもおかしくないのですが

天井はたわんだ様子もなく、とても綺麗な状態です。

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この部屋のお手洗いは水洗の洋式になっています。

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住居だけでなく倉庫や事務所などのアトリエづかいにもお薦め

一乗寺という人気エリアにも関わらず、築年数に合わせた低家賃設定なので

住まいの費用を安く抑えて、このまちに住みたい!という方にはお薦めです。

 

お風呂はありませんが、車の搬入搬送に適したスペースが建物正面にあり

一般的に「倉庫」として貸し出される場より、お安く借りられるため

倉庫や事務所などのアトリエとして使うというのも、とても適していそうです。

 

フォトグラファー・出版屋・書庫・美大生など、文化的なこのエリアらしい借り手が集う「いづつ荘」

あなたもぜひ、このまちに、この場所に、自由な発想で新しい仲間として加わりませんか?

(ライター:FootPrints 前田 有佳利

こんな人にオススメ低家賃で一乗寺に部屋を借りたい。倉庫・アトリエづかいができる部屋がほしい。
自分で内装をリフォームしたい。
建物の詳細築54年 / 木造2階建て / うち3室(101・105・207号室)が今回の対象
間取り六畳一間+台所+トイレ+押入
広さ六畳
初期費用(うち返金)なし
月使用料月額1万5千円
所在地左京区
DIYレベル★★★☆☆