第9話 トータルコーディネートのリフォーム屋、窓口店舗と工房スタッフを求めて


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長年住んでいる家や中古物件をリフォームしたいと思ったとき

どの業者にどうやって依頼すれば良いか、はじめてだと迷ってしまうもの。

壁・床・棚・照明・ガラスなど、パーツごとに複数の業者を探さなくてはならないのも事実です。

 

ではもし、それらを一か所の窓口でまとめて相談でき、依頼者の希望にそって

デザインや配置などの総合的な提案をくれ、各業者への発注まで手配してくれる

そんな総合受付窓口のお店があったら一度寄ってみたいと思いませんか?

そこに、ちょっとしたカフェやセレクト家具の販売スペースがあれば、なおさら素敵ですよね。

 

今回ご紹介したいのは、そんな「トータルコーディネートのリフォーム屋さん」の窓口店舗を

京都市内に構えたいと考えるUEDA MOKKOSHO 代表 上田 清人(うえだ きよと)さんです。

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京都伏見に工房を持つ、木工屋さんのご夫婦

UEDA MOKKOSHOは、近年京都では珍しい30代前後の若き夫婦が営む木工屋。伏見に工房 兼 事務所があります。

清人さんは家具屋で10年間の経験を積み、2010年に独立。昨年、服飾関係の仕事をしていた美樹さんと結婚。

スタイリッシュな清人さんのセンスに、美樹さんの感性も合わさり、二人三脚で会社を運営しています。

 

今では複数の得意先を抱える会社となり、個人の依頼にも応えつつ

オーダーメイドの家具や建具、店舗什器、木工製品などの提案・製作を行っています。

さらに他社とのコラボ企画や、フリーマーケットの出店など、活動の場も広げています。

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※4枚目の写真は工房ではなく、実際に上田さんが依頼を受け携わったシェアハウス。

 

依頼者とつくり手を繋ぐ提案者になりたい

現在の工房 兼 事務所とは別の場所で、気軽に立ち寄れる窓口店舗を構えたいと考える上田さんご夫婦。

清人さんは、依頼者の希望にそった丁寧な提案と、下請け業者へ適切に発注を振り分ける役割に

自ら徹したいと考えています。これまで16年もの間、つくる側として製作現場に携わってきた人が

“依頼者とつくり手を繋ぐ提案者”という立ち位置にシフトするのは、少し意外ではありませんか?

しかし、そこには明確な想いがありました。

 

清人さんが前職に勤める頃、ベテラン職人が一斉に退職するという場面に出くわしました。

そのため、若くして、依頼者の希望と現場を繋いで仕事を振り分けるという立場を経験。

その時、現場を理解する人間が“繋ぐ役目”となって、提案や指示を適切に行うことで

依頼者にとっても、現場にとっても、一番良い環境がつくれると実感したそうです。

 

「実はつくるのが好きじゃなくて、と表現すると語弊がありますが(笑)

依頼者とつくり手を繋ぐ役目を果たすことに、やりがいと可能性を感じています。

今後は新たな仲間を迎え、現場の知識を継承しながら、私は繋ぐ側にもっと従事したい。」

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窓口店舗と新たな工房スタッフを求めて

想いを実現するために、ご夫婦が探しているのは「窓口店舗となる物件」と「現在の工房で働く新スタッフ」です。

現在の木工業界は40代が若手と言われるほど高齢化が進んでいるため、できれば20代の若者を社員として迎え

分業ではなく、一人で材料出しから発注まで全工程が行えるように育てていきたいと考えています。

経験が少なくとも、依頼者の想いを形にすることにやりがいを感じる人が仲間となることを希望しています。

また清人さんはサッカーなどの運動が得意なので、スポーツ好きな人には、特に相性の良い職場かもしれませんね。

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大きな展開を迎える新天地となる物件と、木工工房の現場作業を受け継ぐ若手スタッフ

どちらかにご興味を持たれた方は、京都物語商店までお気軽にお問い合わせください。

(ライター:FootPrints 前田 有佳利