(祝!)第4話 気づかない間に福祉と関わり、出会っている場所を作りたい


(無事、花遊小路商店街内に決まられました!オープン後リンクも貼らせていただきます。)

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本日は、四条烏丸 京都産業会館の地下にある『はあとフレンズストア』さんにお邪魔してきました。

2016年3月末に会館の建て替えが決まっており、移転先をお探し中とのこと。

入口のガラスに描かれたイラストと、可愛らしい商品に自然と頬が緩みます。

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今回お話を聞いたのは、京都市保健福祉局の坂巻さんとストアマネージャーの木下さんです。

坂巻さんが裏方としてお店を支える縁の下の力持ち、

木下さんが店頭に立って直接運営されるという形態で、『福祉ショップらしくない福祉ショップ』を作られています。

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このお店は、障害をのある方が様々な形でかかわっている商品を取り扱う雑貨屋さんです。

陶器・ポーチなどの雑貨から始まり、事業所で作られたお菓子、アクセサリーまで色々な商品が置かれています。

お店の奥にはギャラリースペースがあり、力強いアート作品が展示されています。

福祉ショップと言うお店としては珍しく、セレクトショップの形態で開かれています。

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―福祉について全く知りませんでした。―

木下さんは、はあとフレンズストア に来る前も雑貨屋で働いていらっしゃいました。

雑貨が好きで、次の仕事場としても雑貨屋を探していた時、知り合いに紹介されたのがこのお店でした。

最初は木下さん自身、福祉の知識が全くない状態だったそうです。

障害のある方とどう接していくのか、製品はどういったものが作られてくるのかなど、わからないことが多く不安を感じていました。

しかし、

「この商品はどの部分が一番大変でしたか?」

制作にどのくらい時間がかかりますか?」

納品に来られる事業者さんとお話をして作り手のことを知ることで、

それぞれの商品に機械で作られているものとは異なる温かみを感じ、木下さんご自身の愛着も湧いてきたといいます。

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(4周年企画のくじ引きも利用者さんが書いてくれました!)

―“作品”という意識を持ちながら、福祉を感じさせないお店にしたい―

今のお客さんは駅の構内を歩いて来られた方や、京都産業会館に来られた方もいらっしゃるそうですが、

商品やものづくりの背景のことを知りリピーターになってくだったお客さん多いそうです。

「次の移転先のお店では、このお店を福祉ショップとして知らない、一般のお客さんにもたくさん来てもらいたいですね。

お客さん自身が気づかない間に、福祉と関わり、商品と出会っている場所を作りたいです。

そこから、利用者の活動をもっと多くの方に知ってもらう。

福祉と一般の方の出会いの場所にしていきたいです。」と坂巻さん。

より多くのお客さんに、商品も想いも届けられる場所が見つかることを願っています。

(ライター:中谷)