第24話 家主は時計屋さん!元呉服屋さんの蔵&隠れ部屋付き店舗


今回ご紹介する建物は、西陣千本商店街の中の、千本中立売の交差点付近にあります。

2年前まで呉服屋さんのショールームが営まれていました。

dscf2363

 

このお店がある商店街一帯は、千本通が朱雀大路だったこともあってか、

明治時代には市電の運行が始まり、また多くの映画館が集中するなど、

当時は京都有数の繁華街として賑わってきた地域です。

 

今でも利用者の多いバスが走っており、多くのお店が集まっています。

学生用マンションが周辺に多くチェーンもある一方で、昔ならではのお店もあり、

若い方から年配の方まで様々な年齢層の方が利用しているのがこの商店街の特徴です。

 

それでは、早速お店の中を見ていきましょう。

300年以上も続く呉服屋さんが体調不良で閉めることになるまで借りられていたそうで、

お店の至るところに名残を感じることができます。

 

入り口を入ると手前に広い土間があります。

dscf2220

ここには織り機が置かれていたこともあり、天井の高さも十分にあります。

 

土間を抜けると、ダイニングがあります。

dscf2238

かなり古いもののキッチンもあり、こちらのお部屋も6畳以上はありそうです。

 

ダイニングの隣には、昔ながらの蔵の雰囲気を持った納戸があります。

当時は生糸が置かれていたそう。

dscf2270

納戸の中も2階建てになっていて、どちらも広い板間に木製の棚がある空間になっています。

(こちらの写真のベランダの右に移っているのが、2階から撮った納戸(蔵)です。)

 

土間の階段を上がると、広々とした綺麗な洋室が広がります。

dscf2309

着物の帯などを入れるために使われていた着付けのための鏡と、大きな棚(次の写真)があり、

光が入って明るい雰囲気のお部屋です。

また、ロフトが2つあり、ベッドが入るくらいの大きさのものと

3畳ほどの大きさのものがあり、隠し部屋といった雰囲気に遊び心がくすぐられます。

(写真の右上がロフトです。)

dscf2293

 

その奥には、綺麗で広々とした和室があります。

dscf2275

2階は、呉服屋さんのお客さまである

見識ある方たちが集い語らう文化サロンとして運営されていたんだそうで、

2階全体に格式高い雰囲気が漂っていました。

使用用途と立地がぴったりくる方がいらっしゃれば改装もなくすぐに使っていただけそうです。

 

今回取材を受けてくださったのは時計屋の4代目にあたる三宅さん。

小学から高校までこの西陣千本の地域に住まれ、市電がまだ走っていた時代から商店街を見つめていらっしゃいます。

dscf2323

 

「西陣という地域ということでいうと、伝統的なものや糸にまつわるお店が入ってくれると嬉しいですが、

なかなか今の時代、物販は大変だと思います。サロン的なものや飲食店として考えてもいいでしょうし、

正面のスーパーに買い物にこられる方が行き帰りに寄ってくれるような場所もいいでしょうね。」

 

この地域のことだけではなく、京都全体のことや業界の流れも良く知っていらっしゃる家主さん。

建物としても家主さんとしてもぴったりの方が見つかって、地域全体としてもいい流れができますように。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-16-13-18-05

こんな人にオススメ・広い土間が必要な人
・2階建ての蔵にワクワクする人
・綺麗な和室が必要な人
・大きく細かな棚が役立てられる人
・大通りに面したお店を出したい人
物件の詳細木造2階建、200㎡+α、蔵付き、路面店、改装済み、3年契約
間取り土間40畳
ダイニング
蔵2階建
和室12畳
和室8畳
和室4.5畳
ロフト部屋2つ
大きいベランダ
初期投資敷金 300,000円
礼金 900,000円
月使用料324,000円(用途によって相談にかなりのってくださるとのこと)
所在地上京区
DIYレベル★☆☆☆☆

(ライター:めい)