(祝!)第8話 自分らしさの共鳴で華やぐ「花のアトリエ」をつくりたい
無事、第14話 新大宮商店街の元かしわ屋さんに決まられました!夏頃取材に伺います!
小さい頃になりたかった職業は何ですか?「お花屋さん」という方もきっといることでしょう。
「お花屋さん」と聞いて思い浮かぶ風景は、店頭で様々なお花を売っている姿ではないでしょうか。
では例えば、そのお花屋さんの隣に、写真家や音楽家がいたらどうでしょう。
写真家が、普段見逃しがちな葉脈の躍動感や枯れ花の儚さを、写真で美しく表現してくれたり
音楽家が、躍り出したくなるリズムを奏でることで、音に合わせて花屋の作業が弾むように進んだり。
そんな空間があれば、お花に関心がなかった人でさえ、思わず興味を惹かれるのではないでしょうか。
今回ご紹介したいのは、そんな新たな花屋の在り方を自ら表現するために
「花のアトリエ」をつくろうとしているEDGE 代表の林 惟彰(はやし ただあき)さんです。
たくさんの人を惹き付ける花のデザイン業
現在、林さんは、法人企業・個人飲食店・美容院向けの
ディスプレイデザイン業やインスタレーション業をしています。
店内に飾るお花のディスプレイを手掛けたり、華やかな状態を保つためにいけかえたり。
多くの人の目に触れる場に展示される花を、ひとつの作品としてデザインするお仕事です。
花に関わる仕事を選んだ、きっかけ
ハワイのホノルル生まれ、京都育ち、お寺のご子息でもある林さん。
まさか自身が花に関わる仕事に就くだなんて、以前まで考えてもいなかったそうです。
大学生の頃、友人から薦められた一軒の花屋さんが、現在に至るきっかけだといいます。
その花屋さんでは、今までのイメージを180度覆すほど、圧倒されるようなデザイン性の高さから
ダイナミックで色鮮やかな種類を多く用いて、ひとつの作品として花々が形づくられていました。
感銘を受けた林さんは、そこで4年の修業を積み、2015年8月に独立して今に至っています。
豊かな魅せ方ができれば、より多くの人へ感動を届けられる
実体験を通じて、魅せ方の違いで人生が変わるほどの感動を与えられるのだと痛感した林さん。
ならば、自分ひとりではなく、写真家や音楽家や建築家など他分野とコラボすることで
『花に興味がない人達にも花の「価値」を知ってもらい、新しいシェア層を広げられるのでは?』
という発想に辿り着きました。
そこで実際、クラブでDJが流す音楽に合わせて、即興で花束をつくるという企画などを行いました。
花束が仕上がる度に参加者から歓声があがり、皆、音とともに花の美しさを楽しんでいたそうです。
今後も、他分野とコラボすることで、それぞれが持つ専門性を互いに引き立て合いながら
多くの人の興味の範囲を広げ、たくさんの感動を届けていきたいと考えています。
花に興味のなかった人も思わず惹かれる「花のアトリエ」をつくりたい
林さんは、きっかけをくれた友人とともに「花のアトリエ」という場を構えたいと考えています。
1階の玄関側が土間となっており、外から華やぐアトリエの作業風景が見えれば
花に興味のなかった人も思わず「何だろう?」と心惹かれるかもしれません。
土間の奥側に事務所が配置できれば、訪問者にすぐ気付いてお話もできることでしょう。
また花の作業環境としては、風通しの良い空間・天井の高いスペース・
搬入搬送用の車を停めるスペースなどがあると、より最適かもしれませんね。
“ひとりひとりが自分らしい生き方を選択して、それぞれの専門性を持ち合って組み合わさることで
より多くの人へ豊かな感動を届けることができるのではないか” そんな想いを胸に
新たな「花のアトリエ」という、花を用いたデザイン業とコラボ企画を進めていきたいと考えています。
「うちの物件を、花と人の想いで華やぐ空間にしてほしい」という、貸し主さんがいらっしゃいましたら
ぜひ一度、京都物語商店までお問い合わせくださいませ。素敵なご縁をお待ちしております。
(ライター:FootPrints 前田 有佳利)